チェリーニ
16世紀ルネサンス時代のフィレンツェ。メディチ家に愛された現代のジュエリーデザイナーの原点ともいわれるベンヴェヌート・チェリーニは、若くして異彩を放ち、後に金細工の天才と敬われ一世を風靡、彼の生み出した技法を施した製品をチェリーニコレクションと名付けました。
製品に使用されているテクニックは、『フィレンツェ彫り』の愛称で親しまれています。
ミケランジェロと交遊し、1535年にはフィレンツェの貨幣を4種制作。58歳で芸術家としての自叙伝を書いたことから、そこに描かれた16世紀イタリアの生気あふれる生活様式や芸術家の奔放な人生は、
のちにベルリオーズが『ベンヴェヌート・チェリーニ』というオペラを作曲し広く人々に親しまれました。
チェリーニの胸像は、ポンテヴェッキオの中ほどに飾られており、現在でもバルジェッロ美術館に作品が収蔵されています。
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